育て方の概要
大豆を育てるのに、もっとも大事なのは種の蒔き時です。
蒔く時期が早すぎると、枝葉が旺盛に育っても、実付きが悪くなります。(つるぼけ)
遅すぎたら、十分に実る前に気温が下がって枯れてしまいます。
2~3回に分けて蒔いて、その土地に合った蒔き時を見つけるのがベストです。
大豆は、痩せた土地でも良く育ちます。
施肥は必要ありません。
肥料分が多い土壌では、つるぼけになったり、虫害や連作障害の原因になります。
早 生
蒔き時 5~6月頃
収穫期 枝豆で9月・ダイスとして10月
晩 生(丹波黒大豆など)
蒔き時 6~7月頃
収穫期 枝豆で10月・ダイスとして11月
※ 短日感応性のものは、夜の長さが長くなったのを感じないと花芽が分化しません。
基本的に、中・晩生種は、短日感応性があり、夏まき秋どりにします。
<直まき>
まき床の草を刈ります。
15~30cm間隔で、1カ所に3粒を蒔きます。
深さは、豆の大きさの3倍くらいにします。(人差し指の第一関節を目安に)
土をかけたら、掌でしっかりと押さえます。(鎮圧)
乾燥しないように刈った草を薄く敷いておきます。
本葉が出てきたら、間引いて2本立ちにします。
開花期の乾燥は、実付きが悪くなりますので、乾燥が続いたら水やりします。
<収 穫>
エダマメでは、実がしっかりとふくらんだものから順次収穫していきます。
成熟しすぎると風味が損なわれてしまいます。
ダイズでは、葉が落ちて、サヤが乾燥し茶色くなってから収穫します。
採種の仕方
<選 抜>
母本には、実付きのいい茎葉のがっしりとした生育の旺盛な株を選びます。
サヤが黄褐色になって乾いたものを種として収穫します。
虫食いの無いきれいなサヤを選びます。
豆は、色ツヤの良い、ふっくらとしたものを選別して保存します。
<保 存>
収穫したら天日に1日ほど当ててから数日間陰干しにします。
サヤから取り出した豆は、乾燥剤と一緒にビンなどに入れて、冷蔵庫で保存します。
最初の2日間、冷凍庫に入れるとマメゾウムシなどの卵を死滅させることができます。
その際、乾燥が不十分だと、豆内の水分が凍って豆自体を痛めてしまいます。