キクイモ
キクイモは、北アメリカが原産のキク科ヒマワリ属の多年生植物で、肥大した根っこの部分(塊茎)を食用とします。
栄養価が高く、ネイティブアメリカンにとって大事な食材だったといわれています。
フレンチやイタリアンでは、トピナンブールと呼ばれ、サラダやソテー、煮込み料理、スープ、チップスなど幅広く活用されています。
(トピナンブールの名前の由来は、「トピナンブ族」というネイティブアメリカンが栽培していたことから)
日本には、江戸時代末期に飼料用作物として導入されました。
第二次世界大戦中に、食用として広まることで定着したと言われています。
味や香りにクセがなく、生でも加熱しても、美味しくいただけます。
スライスにして、サラダにすると、シャキシャキとした食感で甘みがあります。
十分に熱を入れると、ホクホクしたイモのような食感になります。
水溶性食物繊維のイヌリンを多く含んでおり、カロリーはジャガイモの半分ほどしかありません。
イヌリンは、腸の善玉菌の働きを活発にし、腸内環境を整えてくれると言われています。
ミネラルやカリウム、ビタミン、ポリフェノールなども豊富に含まれています。
低カロリーで高栄養価なので、最近では美容や健康面から注目を集めています。
(一般的な芋類と異なり、デンプンはほとんど含まれていません)