なた豆の育て方-無肥料・無農薬で栽培

育て方の概要

 なた豆は、ツルを伸ばしながら成長しますので立体栽培にします。
 (ネットを張るか支柱を立てて、そこに誘引していきます)
 無施肥でも生育旺盛で、草丈は3m以上になります。
 (施肥はツルボケや虫害、連作障害の原因になります)
 葉が大きく繁り、日陰を作ってくれますので、グリーンカーテンとして利用できます。

 蒔 き 時 4月下旬~6月中旬(露地直まき)
 収 穫 期 7月下旬~12月上旬(豆の収穫は10月以降)
 発芽適温 25℃~30℃
 生育適温 25℃~35℃

<直まき>
 まき床の草を刈ります。
 40cmくらいの間隔で、1カ所に1~3粒くらいを蒔きます。
 (種の数が少ない場合は、1カ所に1粒づつでいいです)
 深さは、豆の厚みの2倍くらいにします。
 土をかけたら、掌でしっかりと押さえます。
 乾燥しないように刈った草を薄く敷いておきます。
 本葉が2~3枚出た頃に1株になるように間引きます。

<誘引・摘心>
 伸びてきたツルは、ネットや支柱に誘引します。
 ツルが支柱の高さを超えたらツルの先端をハサミで切ります。

<収 穫>
 サヤを利用するときは、長さ10~15cmぐらいに育った頃に収穫します。
 (採り遅れて大きくなりすぎると、サヤが堅くなり食味も落ちます)
 完熟した豆を利用するときは、サヤが茶色く乾燥するのを待ってから収穫します。

採種の仕方

<選抜・採種>
 母本には、実付きのいい茎葉のがっしりとした生育の旺盛な株を選びます。
 完熟するのを待って、サヤが茶色になって乾いたものを種として収穫します。
 完熟したサヤは、押して圧力をかけることで、簡単に割ることができます。
 豆は、色ツヤの良い、ふっくらとしたものを選別して保存します。

<保 存>
 収穫したら天日に1日ほど当ててから数日間陰干しにします。
 サヤから取り出した豆は、乾燥剤と一緒にビンなどに入れて、冷蔵庫で保存します。